PM 18:30 僕らの時間



「あのね……まだ田中のこと…好きなんだ……」

すると咲夜は一瞬驚いて、

「やっと言ってくれた。」

って言って笑った。

「莉依がまだ田中のこと好きだって、気づいてたの。でも、前に進んでほしくて神野に協力したときもあったよ。
でも、それから莉依おかしくなっちゃって、男遊び激しくなったときは私のせいだって思った。ホント、ごめんね…」

「そうだったんだ……
でも私のことを想ってしてくれたことなんだよね?それなら、ありがとうだよ。」

私が言うと咲夜は目に涙を溜めながら微笑む。

「田中に、気持ち伝えなね?莉依には…このまま終わってほしくないから…」

きっと自分と重ねてるのだろう。
隣にいたからわかる、咲夜のツラさ。

私に今できるのは、田中にちゃんと想いを伝えて咲夜の分まで一歩踏み出すこと。