PM 18:30 僕らの時間

だけどこれでよかったよね?

田中はきっと渚と付き合って幸せになる。
それでいいんだ。


それから正門まで行くと、咲夜が待っていてくれた。

「咲夜…私……」

「頑張ったね。」

俯いている私に咲夜はそう言ったんだ。

その瞬間、ずっと我慢していた涙が溢れ出す。

「好き……ほんとに…好き……だったよ…ヒック……ヒック…」

こうして私と田中は別れた。













それから半年、誰とも付き合わずただ毎日が過ぎていった。

そんなある日、

「ねぇ、神野が莉依のこと呼んでるよ?」

と咲夜から言われ、廊下へ出る。