「ここだよ‼」
西棟の二階につれてこられたけど…。 人気がないな、。
ガチャと開かれた扉の中には美少女が退屈そうに待っていた。
「あ、翔。 遅いよー、…って誰、君」
少し赤みのかかった髪を二つに結んでいて、今日見た女子生徒の制服とは違う制服を着た、元気そうな女子が俺のことを指差す。
「いや、えっと、」
「今日転入してきた、ナイ君だよ! 皆に紹介しようと思ってつれてきたんだ‼」
戸惑っている俺に助け船を出したのは、隣に立っている翔だった。
(なんか、翔が大きく………は見えないな、うん)
「へー。よろしく! 自分は二学年の桜花日菜 ( オウカ ヒナ )だよ」


