「やば、景彰チナツさんの最新巻じゃん‼ 欲しいんだけど」
誰もいない部屋で独り、盛り上がる。
だが、仕方ない。待ちに待っていた、最新巻。しかも今回は恋愛ものと言う。
恋愛ものはあまり好きではないが、この人の書く小説は面白い。上手く表現出来ないけど、他の人とは違う何かがある気がする。
(後で貸してもらおう‼)
そう思い、元にあった場所に戻せば、カタンと音がする。よく分からないが、脱出ゲームとかだったら、何処かに、隠し扉が出て来て、……
「ないですよねー」
この際、音はならなかったことにして、さっき取った本の下の本を引き出せば、カタンと再び音がする。
しかも、その本は引っ掛かったのかそれ以上は引き出せなかった。


