「…………本当は?」
「食べたいだけです」
美咲の目を見て話す霧斗に嘘をつけないと思ったのか本当の事を言う美咲。
「……後ろ向いて」と美咲に言って、未だに結んでいないエプロンの紐を結んであげる霧斗。 いつも眠そうだが、周りをよく見ている。
「ありがとう」と言って、微笑む二人を見て気持ちがふわっと楽になる拓真。
「(超癒されるわ~)」
「拓真ー。 ケーキ、赤くしていい?」
「だめに決まってるでしょ~?」
それを狙っていたようかのように、話しかける優樹菜。 だが、それをかわす拓真。
「ぇ、何でよ‼」
「どうせ優樹菜の事だから、唐辛子でも入れて新入生驚かせるんだろ~?」


