そこまで言うとニッコリ笑って、
「そうだよね、ここでもし日菜とか優樹菜とか美咲のことが好きだとか言ってたら、ここから外に投げるつもりだったよ」
「ひっ、」
恐い。恐いこの人。何さらっと恐ろしいこと言ってるの!?
「やめとけ、優磨。 怖がってっぞ」
声が聞こえた方を見れば、ヤンキーって言うか不良って言うか……。 とにかく怖そうな人が立っていた。
「…んだよ」
「イエ、ナニモアリマセン」
「コイツまだ怖がってんぞ、優磨」
「うん。 來にね」
ハァ、と重いため息をついて一言。
「牧野來 ( マキノ ライ ) 」


