「ここ誰もいないわよ〜?」
部屋の外で突然響いた女の声に僕は目を覚ました。
「そりゃ、誰も住んでいないだろこんなところ」
続いて男の声が聞こえる。
ここに他人が来るのはこれが初めてだ。
一体何しに来たのだろう。
「お、おいなんだよこれ…」
「やだ気持ち悪い!なんで床にこんなにたくさん…」
何が気持ち悪いのか。
しかもたくさんあると言っている。
「ここに住んでいる奴は頭がいかれてる!絶対そうだ!」
男がそう言った直後、女の悲鳴が聞こえた。そしてすぐに男も同じように悲鳴をあげる。
バタンバタンという音と共に床が振動した。
そして何も聞こえなくなった。
足音が近づいてくる。見えなくてもそれが兄と召使いなのだと分かった。
何があったのかと訊くと二人はいつもの無感情な声で「泥棒」と答えた。
「泥棒…ってどんな人たち?」
僕が訊くと召使いは
「あなたや私たちとはかけ離れてます」
と答えた。
どうかけ離れているのかは分からないけどたぶん良い奴らではないのだろう。
部屋の外で突然響いた女の声に僕は目を覚ました。
「そりゃ、誰も住んでいないだろこんなところ」
続いて男の声が聞こえる。
ここに他人が来るのはこれが初めてだ。
一体何しに来たのだろう。
「お、おいなんだよこれ…」
「やだ気持ち悪い!なんで床にこんなにたくさん…」
何が気持ち悪いのか。
しかもたくさんあると言っている。
「ここに住んでいる奴は頭がいかれてる!絶対そうだ!」
男がそう言った直後、女の悲鳴が聞こえた。そしてすぐに男も同じように悲鳴をあげる。
バタンバタンという音と共に床が振動した。
そして何も聞こえなくなった。
足音が近づいてくる。見えなくてもそれが兄と召使いなのだと分かった。
何があったのかと訊くと二人はいつもの無感情な声で「泥棒」と答えた。
「泥棒…ってどんな人たち?」
僕が訊くと召使いは
「あなたや私たちとはかけ離れてます」
と答えた。
どうかけ離れているのかは分からないけどたぶん良い奴らではないのだろう。