「誰かこっちに来るよ」
「人数はわかるか?」
「えっと、・・・二人かな」
黄牙に聞かれた蒼牙が答えた時、花音の耳にも誰かの足音が聞こえてきた。
異世界へ行くためのゲートしかないこの森に用事がある人がいるとは思えなくて、身構えていたが、現れたのは光輝と白夜だった。
「光輝!それに、白夜さん!
「どうしたんだ?その怪我」
大きな怪我をした様子はないが、それでも多くの怪我を負っている二人を見て、風夜が問い掛けた。
「妙な奴等に襲われたんだ」
「妙な奴等?」
「・・・色々な種族が混じっているような奴だった。姿も、能力もバラバラで、中には火や水を操る奴もいたな」
「それって・・・!」
光輝から話を聞いて、花音は後にいる沙羅達を振り返った。
「キメラね」
「あいつの研究が何処かでもれたってことか」
「でしょうね。予想はつくけど」
そう呟いた沙羅に、白夜の視線が向く。

