「うーん、何だか相性があまりよくない種族があるのだけど、大丈夫かしらね」
「えっ?」
「んー、彼がどのくらい理性を保てるのかと思ってね」
神麗の言葉を聞いて、花音は風夜と男の方を見た。
「っ・・・」
男の重い一撃をかわし、風夜が男の腹に蹴りをいれる。
蹴り飛ばされた男は、少しの間動きを止めていたが、急に笑い始めた。
「何だ?どうしたんだ?」
「くく、ははは、あーはははっ」
ひとしきり笑った後、顔を上げた男の目からは光はなくなり、狂ったような笑みが浮かんだ。そして、速いスピードで風夜に接近し、そのまま彼を地面に叩きつける。
「ぐっ・・・がぁっ・・・」
「風夜!」
「やっぱり暴走してる・・・」
「暴走って、さっきまでは普通だったじゃんか」
「ええ、でも」
「神と魔、龍と鬼、獣と妖がそれぞれ反発しあい、彼の意識を喪失させたってところかしら?」
「って、冷静に分析してる場合かよ!」
「そうね」
紅牙に突っ込まれた神麗が手を男の方に向けた。

