光の少女Ⅲ【合成獣編】

3
特に何の妨害もなく、花音達は城の中を進んでいき、一つの大きな扉の前で止まった。

その扉の向こうが、風の国にいた時に何度か入ったことのある謁見の間だった。


「・・・やっばり、この中からだな。先程よりも気配が強くなった」


扉を見て、千歳が呟く。


「・・・大臣も、この扉の向こうにいるだろうな」


言いながら、風夜が花音達を見てくる。

それに頷いたのと同時に、扉がゆっくりと開き始める。

開いた扉の向こうには玉座に座り、此方を見て笑っている男の姿があった。


「ようこそ、私の城へ」

「「大臣!!」」


座ったまま、そう言った大臣に、風夜と空夜が声を上げる。


「何故、お前が其処にいる!?」

「其処は、代々王だけが座ることが許されている席、お前のような奴が座っていい場所ではない!」


その二人の言葉に、大臣はニヤリと笑った。


「ああ、わかっているさ。だから、前は座ることは許されず、控えていることしか出来なかった。・・・だが!今の私には許されるのだ!何故なら、今のこの国の王は、私なのだからな!」

「何だとっ!?」


それを聞いて、風夜が目を見開いた。