「そう・・・、ならどうする?捕らわれている人達を助けていたら、間に合わなくなるかもしれないわよ?」

「でも・・・」


沙羅の言葉に、火焔達の方を見る。

彼等は捕らわれている人達のことが気になっているようだった。


「三組に分かれるっていうのもありじゃないかしら?・・・あまり戦力をばらすのもよくないでしょうけど」

「三組って・・・」

「一つは、城を奪還する組、二つ目は城へ侵入し、牢の人達を助ける組、三つ目は街に残り、必要に応じて動く・・・、まぁ、状況がどう動くかわからないから、保険のようなものね」


言って、神麗がふふっと笑う。

それでも彼女の提案のように動くのがいい気がした。