「あの時は本当にありがとうございました」 「いえいえ―――」 淳子が頭を私に向かって下げた。…お、お美しい。私は同じ女性なのにドギマギした。淳子が微笑む。 「今日はあの時のお礼をしに参りました。どうやらホストに昇格なさったらしいということを聞きまして」 「あ、はい。つい最近なんですけどね」 そしてなんとなく直感で感じた。あたりはいいけどこの人――――上辺だけじゃダメだ。見透かされる。 ぐっと手を握った。 ___勝負どころ。