私はにっこり営業スマイルを作って、彼女たちの方へ振り向いた。……営業チャンス!!!
「大丈夫でしたか?」
すっかり怯えて縮こまっていた2人に手を差し伸べる。なんてカッコいいんだ、私。と自分に酔いながら。
「あ、ありがとうございます…」
なんて健気に彼女たちは感謝までしてる。片や絶好の営業チャンスだとハイエナのように目を光らせているというのに。
「それじゃあ」
と言って颯爽と立ち去ってみようとする。
私は知っている。
女はね、見ず知らずのイケメンに助けられるとその相手のことが気になるのだよ!!
あの方は誰かしら…?ってね!
私は見せつけるようにホストクラブ【Sirius】の表玄関から入った。もちろん彼女たちが見ているのを知って。
後から裏から入れ!と叱られたのは言うまでもない。

