最上級な私と中の上






ー次の日ー



朝から二十分くらい満員電車に揺られながら行く学校。


電車に乗ると嫌でも感じる男の視線。

見たところ中の下ばっか。




「優香おはよ。相変わらず朝機嫌悪いな」



途中の駅から乗ってきた私と同じ学校の制服を着たこの男。


私と同じクラスの堂本春樹。


アッシュブラウンに染めてる長すぎず短すぎない髪型に、甘いマスク。


男に厳しい私が今までで一番かっこいいと認める男。




「おはよ、ハル。くっつきすぎ」

「いいじゃん、優香かわいいー」



私の後ろからひっついてくるハル。

ハルのおかげで満員電車から守られてるからそれはそれでいいんだけど。



「あつい」