最上級な私と中の上





「そういうこーへいだって女遊び激しいじゃん。このまえ駅前のラブホ入ってくの見たもん」

「しかたねえだろ、俺は男。性欲は抑えきれねえの」

「じゃあなんで私に欲情しないの?」

「おまえの性格知ってるから」



同じベットに座ってるのに私のことなんてまるで気にしていないこーへい。

こーへいは私を好きにならない唯一の男でもあるのかもしれない。




「この前こーへいの友達のユウトくんにメアドしつこく聞かれた。
あの人タイプじゃない、こーへいなんとか言っといて」

「えーめんどい」

「こーへいが言ってくれたら絶対もう来ないから楽」

「ほんとおまえ人使い荒いよな」



そう言ってため息をつくこーへい。

このため息はユウトくんに伝えてくれるため息。


こーへいは喧嘩が強いらしくて高校でもなかなか有名な不良らしい。

黒髪だし、たばこ吸わないし、ピアスも一個ずつしか空いてない。


こんなのが見かけがもっと不良な奴たちに恐れられてるんだから笑っちゃう。