「早瀬さん康平くんと付き合ったらしいよ!」
「相変わらず軽いよねー」
「沢村相手だったら奪えねえよな」
「あの沢村の女だろ?」
学校に入るとあちらこちらから聞こえてくる声。
こーへいってこんな有名人だったの?
「優香!」
「あ、ハル。おはよー」
「ちょっと来て!」
怒ったような、焦ったようなハルに連れたられてやってきたのは人気のない階段。
「沢村と付き合ったのか?」
「うん」
私の答えに固まるハル。
いつまでも誤魔化してたらダメだよね。
「ごめん、ハルは大切な友達だけどこれからはこーへいが一番なの。だからもうえっちとかできない、ごめんね」
「.........」
「これからも仲良くしてって言っちゃダメ?ハルはえっち以外私のこと興味無い?」
なにも言わなくなったハルに不安が募る。
私ってやっぱ体だけなのかな?
ハルだってワガママな女なんか嫌いなのかな。
