むしゃくしゃしたままトイレを出るとハルがいた。





「優香ー、今からさぼんね?」

「やめとく」




最近なにもやる気が起きない。


いつもは楽しかったハルとのやりとりも煩わしくてたまらない。


私の不機嫌を察知してるハルはいつもみたいに深くは絡んでこない。





「そっか、授業がんばれ。俺帰るわ」

「ん、ばいばい」





私の頭をポンポンと撫でて行ってしまったハル。


頭を撫でられたらこーへいを思いだす。


この一週間こーへいは私の頭から離れない。






「ゆーうーかー」

「.........月乃」





ぼーっと立ってると月乃が後ろからやってきた。