女の子は険しい顔をしたこーへいに従って帰っていった。
やっぱりこーへいはなんだかんだ私に逆らえないの。
「ごめんねー、こーへい。邪魔した?」
「邪魔する気マンマンだろ」
「そんなことないよ」
「おまえ俺といる女いじめるだろ」
中学の頃からこーへいと一緒にいる女にはいろいろとちょっかいを出してやった。
こーへいはそれを学習してか私と会うと絶対に女の子を帰らす。
それがこーへいの隠れた優しさなのかも。
「ほら、いくぞ」
「じゃあねばいばーいハルー!」
こーへいがアイスを食べ終わってない私の腕を引っ張る。
だからハルにバイバイだけ言ってからこーへいの後ろを歩く。
「こーへい、アイスたれそう」
「おまえ堂本と関わんなよ」
「なんでー?」
「どーせエロいことしてんだろ。おまえ女なんだからそういうとこ治せ」
「こーへいだってさっきの子とえっちなことするつもりだったんでしょ?」
「俺は男だからいーの。」
なにそれ、理不尽。
