最上級な私と中の上






「駅前にアイスクリーム屋できたらしいよ。いく?」


「ハルおごってくれるのー?」


「当たり前に。だからいこ」





やっとホームルームが終わって皆が帰りの準備をしてる中、ハルとの放課後の予定が決まった。



月乃は和風美人にぴったりの弓道部所属だから滅多に一緒に帰ることはできない。

だからハルと毎日一緒に帰るのは恒例となってる。



学校を出ると自然と繋がれる手。


恋人つなぎだけど、ハルのことが嫌いなわけでもないし振り払うことはしない。


めんどくさいしね。




歩いてると嫌でも向けられる視線。


私とハルは見かけは最上級だもんね。





「私いちごとバニラ」





着くと同時にハルの手を離し、注文だけ伝えて近くのベンチに座る。