サラサラと風に揺れる髪に、筋肉が着いた広い背中。



私の"大切な人"だったのだ。




「左之...、さん?」



その人は振り返る。



そして、



「...彩芽」



私の大好きな低い声で呟いた。



「ここに来たら会える気がしたんだ」



私はその大きな背中を二度と離すまいと強く抱きしめた。



しかし、私は左之さんの正面に向き直された。



そして次の瞬間。



唇に口付けを落とされた。



「愛してるぜ、彩芽」



「私も、大好きだよ、左之さん」




私と左之さんは再びこの大木のしたで永遠の愛を誓った。