「お前ら!何やってるんだっ!」
「藍原さん、大丈夫?」
「先生…」
保健の先生が蓮に抱きついている結衣に近づいた。
「先生、違うんです!これは結衣ちゃんが…」
「お前らまだ言うわけ?100歩譲って、お前らが言うようにこの状況が結衣ちゃんのせいだとするよ?何のためにこんなことしてるわけ?」
「それは…」
「だから、結衣ちゃんは蓮くんが思っている子じゃないんだって!」
自分達のことを必死に守ろうとする姿に、蓮は怒りを爆発させる寸前までになっていた。
「結衣ちゃんのことはあんたらより俺の方が知ってる」
「蓮くんは騙されているんだよ!」
「そうよ!影で蓮くんのことを好きな女の子を影で笑い者にしているし、純情そうに見えて、実はビッチな女なんだから。今回のことだって…」
「意味がわからない。だいたい、結衣ちゃんがそんなことして何のメリットがあるわけ?」
「蓮くんが好きなのは自分だけだって優越感に浸ってるのよ!」
「まぁ、実際、結衣ちゃんのこと好きだし、間違ってないんじゃない?だって当たり前じゃん、家族なんだから」
「…家族?」
蓮の言葉に、教師やサッカー部員以外の人間は驚きを隠せないでいた。

