愛しい君へ贈る詩




その頃の蓮は、結衣以外の女の子と関わりを持たず、寧ろ女の子達のことを避けていた。
追いかけても自分のことを見てもらえない。
そう思った女の子達は、何を思ったのか、結衣を標的にし出したのである。




いじめ。




それは壮絶な物だった。


無視から始まり、呼び出し。
酷い時には集団でリンチなんてこともあった。
しかも、蓮にはバレないように、タイミングを計ったかのように、そして、見えるところには痕を残さないように、徹底的に気をつけて行われていたために、蓮は気付くのが遅くなってしまったのであった。



しかも、結衣は決して弱音を吐かなかった。
薄々おかしいと感じていた蓮の目を盗んで、レイプ未遂事件が起きてしまったのである。






あの日、妙な胸騒ぎを感じた蓮。
それが何なのかわからず、部活に参加していた。




休憩時間にふと鞄の中に入れていた携帯電話が光っているのに気付き、鞄の中から取り出した。
愛美が同じ中学に通う蓮の携帯電話に電話をしたのであった。
そこで初めて、結衣がまだ家に帰ってないことを知り、蓮は慌てて探し始めた。


何時も冷静な蓮が慌てている姿に、同じサッカー部の部員も一緒になって探してくれていた。
そして、体育倉庫に人が大勢入っていくのを目撃したという人物を見つけ、蓮とサッカー部員は急いで体育倉庫へと向かった。



すると、体育倉庫で見つけた結衣は、今にも複数の男から襲われそうな状況で、その周りを笑いながらかつて結衣の友達であった女の子たちが見ていたのである。