愛しい君へ贈る詩





「俺だってゲイなんかじゃねーよ」

「だったらさっきのは何なんだよ」

「お前に言ったわけじゃねーよ。大体、何でお前に言うんだよ」

「あの言い方だと勘違いするだろ?!」

「勝手に勘違いしたのはお前だろ」

「…じゃぁ、あれは何だったんだよ?」






蓮は恭輔の伝えたいことがわからず、戸惑っていた。







「俺さ、わかったんだよ。蓮から言われて色々悩んだりもした。蓮と藍原結衣の関係がわからないのと、2人が話しているのを見ると苛ついてくるこの感情は何なのか本当にわからなかった。いや、分かろうとしなかっただけなのかもしれない」

「それで?」






ようやく蓮も、恭輔が何を言いたいのか読み取れたようで、一瞬にして真剣な表情へと変化した。







「今まで女に対して嫌悪感しか抱いてこなかったから、自分の感情に戸惑って認めたくない気持ちが、もしかしたらあったのかもしれない。だけど、もし自分の好きな女が他の男と話しているのを見たらイラつくだろうし、あまり良い気持ちはしない。それどころか、どういう関係なのか気になって仕方ないんじゃないかって思った」

「何でそんな風に思ったわけ?恭輔、恋愛音痴だったじゃん?誰かに答えを導き出してもらったわけ?」

「お前は自分で気付かなきゃいけないって言ってたけど、俺には無理だった。きっと、兄貴の助言がなければ、この思いには今もまだ気付いていなかったと思う。だけど、兄貴に断定してもらったわけじゃない。背中を押してもらったんだ。認めることも大事なことだし、認めることで楽になるぞって…」

「へぇー…」

「それでわかったんだよ。俺は藍原結衣が好きだし、好きだからお前が隠している秘密が気になるし、お前たちの関係がわからないからモヤモヤしてヤキモチを妬くんだって。認めたら、自分の気持ちがしっくり来たんだ」







真っ直ぐと蓮の目を見ながら真剣に話をする恭輔の姿に、蓮はゆっくりと目を閉じた。