愛しい君へ贈る詩






「なぁ、蓮。お前は一体何を抱えてんだよ」

「………」

「今日といい、お前は藍原結衣や女が絡むと豹変する」

「前にも言ったじゃん。俺は結衣ちゃんを守りたいんだって。今回の件に関して言えば、恭輔の行動は軽率すぎる。結衣ちゃんの身になって考えてみろ」

「………」

「女は信用できない。友達だと思っていても平気で裏切る。しかも、女たちから人気がある恭輔と噂されれば、何をされるかわかったもんじゃない」

「…お前がそんなに女や噂にこだわってるのは、前に何かあったのか?」

「っ…!」






蓮は恭輔に何も言葉を返せなかった。
恭輔の指摘通り、蓮がここまで女の子に対して嫌悪感や噂を気にするのには、蓮や結衣が中学生時代の頃に遡ったある事件が影響していた。
それは今も尚、藍原家や若鍋家でトラウマとなる程の影響力があったことだった。


蓮は何とも言えず、苦笑いしていた。