「さて、戻りますか」
蓮の言葉に、恭輔も一緒に戻ったのであった。
2人が戻ってきたことに気付いた結衣は、笑顔で迎えた。
「あ、2人ともお帰り」
「ただいま。はい、結衣ちゃんの分のりんごジュース」
蓮は鞄から飲み物を出すと、結衣に差し出した。
実は元々飲み物を持っていたものの、買いに行くと言ったのは、恭輔を連れ出すためについた嘘だったのだ。
「ありがとう、蓮くん」
「結衣ちゃん、お昼にしようか」
「うん」
「恭輔も食べる?うちのお袋と違って愛美さんの手料理は絶品だよ」
「愛美さん?」
「結衣ちゃんのお母さん」
「へぇー…」
「蓮くん、そんなことばかり言ってると、また愛花さんに怒られちゃうよ?」
結衣の言葉に、蓮は心底嫌な顔をしていた。

