「!!」
「あずみ?」
あずみは結衣の言葉に驚きを隠せないでいた。
「…アイツのことを知らない女子はいないと思うけど…」
「えっ?」
「若鍋蓮と同じように、アイツは有名よ。特に女の子からね」
「有名?」
「そう。あんた聞いたことない?藤本恭輔って名前」
「…あっ!同じ部活の子や先輩たちがいつも何か言ってるかも…」
「言ってるかも…じゃないわよ。何でそんなに有名人なのにあんたは知らないのよ」
あずみは結衣の両頬を引っ張った。
「痛い、痛い」と、結衣が抵抗をすると、あずみは溜め息をつきながら、手を離した。

