「おっ!今日の夕飯は唐揚げだ。ヤッター!」
「蓮くんの大好物だから、たくさん作ったのよ。だからいっぱい食べてね」
「さっすが、愛美さん!」
「愛美の唐揚げは、美味しいからな」
「てか、たまにはお袋も料理しろよ…」
「お前、バカだな。前に腹を壊したことがあるのに、懲りないなんて」
「ちげーよ。腹を壊さないような料理を作れるようになれば良いだろう?」
「ふんっ。家事は分担制。それで良いんだよ。私だって盛り付けを手伝ってるし、愛美もそれで良いって言ってくれているんだから。それに、今は結衣ちゃんが手伝ってるんだし、私の出番はない」
そう言うと愛花はそっぽを向いてしまった。
そんな愛花に助け舟をだしたのは、愛美だった。
「蓮くん、あんまり愛花を虐めたらだめよ?」
「愛美さん、俺は別にそんなつもりじゃ…」
「人には得意不得意があるのよ?愛花の場合、それがお料理なの。それ以外の、洗濯やお掃除はちゃんとやっているでしょ?」
「愛花さん、お料理はダメだけどお菓子作りは得意だよね。それが凄く不思議」
「あら、結衣ちゃん。愛花はああ見えて繊細なのよ?だから、お菓子作りは得意なのよ」
「愛美、ああ見えてっていうのは余計な一言だ」
「あら、ごめんなさい…。でも、本当のことでしょ?」
「………」
愛美の言葉に、愛花は何も言えなくなってしまった。

