「蓮くん?」
「ん?」
「そんな顔しないで?あのことは蓮くんのせいじゃないんだから…」
「結衣ちゃんもそんな顔しないで?あの日誓ったように、俺は結衣ちゃんを二度と傷つけないし、絶対に守るから。そのためなら、俺はいくらだって偽りの俺を演じられる」
「蓮くん…」
蓮の言葉に、結衣は胸が締め付けられるような思いでいっぱいだった。
そんな結衣の様子に気付いた愛花は、蓮の頭を殴った。
「って~!」
「バカ息子。あんたのせいで、この場がしんみりしただじゃないか」
「だからって殴ることないだろう?」
「ふんっ。あんたにはその位が丁度良いのよ。チャラ男になりやがって」
「愛花も怒らないの。蓮くんは結衣ちゃんのことを考えてやってくれてるだけなんだし」
「その安易な考えがバカだって言うんだ」
「良いんだよ。俺はこれで納得してんだから」
「バカ蓮」
「お袋はそれしか言うことねーのかよ…」
「愛花ったら子どもなんだから。…さぁ、蓮くん。早くお風呂に入ってらっしゃい。ご飯にしましょう」
「あ、はい」
蓮は愛美に言われた通り、そのままお風呂に行った。

