愛しい君へ贈る詩





「……それより、結衣ちゃん。今日も大丈夫だった?」

「うん。いつもママや愛花さんにも心配かけてごめんなさい」








その言葉に、蓮は昔のことを思い出していた。



何故母親たち二人がこんなにも結衣のことを心配しているのか、従兄弟であることや仲が良いことを隠しているのかと言うと、それはある出来事が関係していた。





あの日も今日のように結衣の帰りが遅かった。
それを心配した、愛美が同じ中学に通う蓮の携帯電話に電話をしたのであった。



蓮は慌てて結衣のことを探した。
すると、体育倉庫で見つけた結衣は、今にも複数の男から襲われそうな状況で、その周りを笑いながらかつて結衣の友達であった女の子たちが見ていたのである。




それからというもの、蓮は女の子たちのことが信じられなくなったのであった。