愛しい君へ贈る詩






「あー…マジ腹痛かった」

「あの位で済ませてやったんだから良しとしなさいよね」








いつの間にか復活したようで、蓮もリビングへと現れた。









「蓮くん、大丈夫だった?」

「大丈夫、大丈夫」

「愛花も自分の息子にそんな酷いことしないのよ?」

「蓮の場合は自業自得でしょ」

「何でだよ…。愛美さん、お袋にもっと言ってやってよ。つーか、一卵性の双子だっていうのに、何でお袋と愛美さんってこうも性格違うわけ?それが昔から不思議で仕方ない」

「蓮…お前は馬鹿だな。双子だからと言って、性格まで似るとは限らないんだよ」

「そうよ。蓮くんと結衣ちゃんだって同じ誕生日なのに、顔は何処と無く似ていても性格は似てないでしょ?」

「いや…愛美さん…俺と結衣ちゃんは双子じゃないから…」

「私と愛花のDNAなんですもの。同じようなものよ」








そう。
結衣と蓮の母親は、一卵性の双子。
姉の愛花が蓮の母親であり、妹の愛美が結衣の母親なのである。
二人が同時期に結婚をし、どうせならと、リビングルームを繋げて家を建てることを計画したのであった。
そして、生まれた子どもたちは、まさかの同じ誕生日。



双子ならではの神秘なのか、たまたまなのか、未だにわかってはいないが、これが二人の秘密なのであった。