「てかね、俺、わかった気がするんだけど…」
「本当?」
「嘘じゃないでしょうね…」
「俺が結衣ちゃんに嘘つくわけないじゃん。これって今日の出来事でしょ?」
「うん」
「今日、ランニングしてたのは、確かテニス部、野球部、陸上部、サッカー部。まぁ、結衣ちゃんの絵から推測をするに、野球部とサッカー部はないね」
「…何でよ」
「だって、野球部とサッカー部はこんな服装でランニングはしない。ユニフォームでするからね。とすると、残るはテニス部と陸上部となる」
「なるほど!」
「ねぇ、結衣ちゃん。この左手ってもしかして時計してなかった?」
「うん。蓮くんよくわかったね」
「だとしたら、結衣ちゃんの一目惚れした相手は陸上部だね。テニス部は時計なんかしないし、部活中に時計をするところって言ったらタイムを計る陸上部しかないっしょ!」
「なるほどね。やるじゃない、若鍋蓮」
「すごーい!蓮くん、ありがとう」
「大事な結衣ちゃんの為だからね」
「部活が絞り込めれば、あとは見つけるだけね。この調子だと、直ぐに見つかるかもね。良かったね、結衣」
「二人ともありがとう!」
結衣は嬉しそうに微笑んだ。

