「お次の方どうぞ」


いや、どうぞじゃねぇーよ!

あんたに「ヨーグルトください」なんていえねーよ!


翔は目が合わないように、メニューのほうへ目をやる。

しかし、彼女が気になりちらちらと彼女のほうに目をむけた。


やっぱかわいいんですけど!


「あの・・マンゴーヨーグルトください」


ねぇ!俺ホントはこんなやつじゃないからね!

心のなかで叫ぶが、聞こえるはずがない。


「以上でよろしいでしょうか」


「はい」


「ではお会計」


「あのっ、これで」


翔は無料券を出した。


「あ、はい。では無料券ご利用ということで」


恥ずかしーよー。

ありえねーよ。


しかしヨーグルトを準備している彼女は、やはりかわいかった。

自然にニヤけそうになる顔を、手で押さえる。


「いちごヨーグルトになります!

またのご利用をお待ちしてます!」


彼女は前のやつのときと変わらない”スマイル”でそういった。

いやぁ、またご利用しちゃいますよ!

通いつめますよ!



そういうわけで翔は「トゥワリーズ」に通いつめることになる。