幼なじみの君に season春→夏



「よお、たこ焼き、美味かったな」

「美味かったなー」

沈黙を破るように愛と広田が帰ってくる

「お、なんでそんなに辛気くせえ顔してんだよ」

「そうだよー。今から花火でしょー」

花火、か…

「そだね。花火だね。見に行こ、仁」

「…おう」

そんな私たちを見て顔を見合わせる愛と広田




「花火が良く見えるところあるから、そこ行こーぜ、多分人も少ないし」

「よーし、行こう行こう」

元気に歩き出す愛と広田

「仁、行こ?」

「…おう」

二人並んで歩くけど、いつもより少しその距離が遠かった




「ほらー、早くー」

花火が良く見えるスポットは、私たち四人だけだった

すでに打ち上げ花火が何発か夜空に花咲いている




「すごくきれいだねー」

「ああ」

「そうだね」

「四人だけの時間、あとどれくらいあるかなー」

「愛…」

「もう半年たったよ。みんな違う道進むんだよ。もうこうやって会えなくなるのかなー」

「それはない」

断言する広田

「俺ら、ずっと一緒だろ」

そんな自信どっからでてくるの

でも、

「そうだね、私もそう思う」

根拠はないけどそんな気がした