「ねえねえ、北野天満神社だってー」
「ほんとだ。行ってみる?」
「おー」
「ああ」
坂道を上って着いたのは、北野天満神社だった。
「うわ、牛の置物だよ」
「この牛を撫でると賢くなるらしいな」
「へえー、すっごいね!!」
「佐山、撫でとけよ」
「うるさいな、広田こそ」
言い合いながらも、私たちは牛を撫でる。
もしかすると、賢くなれるかもしれないし?
「あっちにおみくじがある!!」
「わー!!行こ行こ!!」
賢くなったあとは、おみくじ。
「これとんぼ玉がついてるんだ。可愛いなー」
「愛、俺が買う」
「いいの、広田?」
「当たり前だろ」
目を輝かせる愛、得意気な広田。
リア充め。
くそ、羨ましい…
「ん」
え?
なんか目の前に仁の手があるような
「真理の」
「え、いいの?」
「ああ」
「仁…!!ありがと!!」
仁からおみくじを受け取る。
仁はやっぱ優しいなー
どんどん好きになってくよ。
おみくじを開くと…
「やった、私大吉だー!」
「佐山のくせに」
「へへん、日頃の行いがいいからかな?」
「それはないな」
「そういう広田はどうなの?」
「う、き、凶です…」
「え、何て?」
「だから凶だって!!」
「あはは、広田凶なんだ、面白いねー」
「愛まで…!」
「彼氏くんは凶だけど、愛は?」
「えへ、私も凶」
「あんたもかい」
凶まで二人で一緒なんて、なんかほんとにそっくり。
「仁は?」
「吉」
「そっか…。私のだったら大吉だったのに…」
なんか悪いなー
「別に。吉でも良いことはいっぱいあるし。今日も…」
「え?」
「なんでもない」
最後は全員でおみくじを結んで。
神戸の景色を一望して。
「よっしゃ次行くぞ!!」
「はーい」
「次は…山手八番館だね」
「ここからかなり坂が続くな」
「よし、行こう!!」

