私は佐山真理。
テニス部で会計を担当するダブルスプレーヤーだ。
好きなことは、テニスをすること、親友の愛と喋ること、あと、犬のムーアの散歩も。
彼氏?
いません。
ベリーショートの髪型、ソバカスだらけの顔、日焼けした肌
これでも髪は月一で切ってるし、日焼け止め塗ってるし、化粧水もつけてるよ?
でも全然ダメみたい。
あーあ、同じテニス部の子はみんなモテモテなのにね。
よく言われます、ボーイッシュ。
ま、いいんだけど。
でも、好きな人はいる。
それが宮野仁。
野球部主将で、真面目で硬派。
女子からはストイックで紳士と人気が高い。
うん。
顔は…普通?ちょっとイケメン?
あはは、坊主だから良くわかんないや。
野球部のファンクラブに入る女子もいるけど、あの子達なんなんだ、推しメンとか作っちゃって。
野球部なんてみんな坊主じゃん。
五ミリ坊主、眉毛濃い目、しょうゆ顔とかで区別してるのかな?
ま、私にはよくわかりません。
でも、宮野だけは違う。
家も近いし、幼稚園からずっと同じところに通ってるし。
ずっと、好きだし。
仁は私のことどう思ってるかわからない。
多分、好きな子はいないんじゃないかな?
いつも野球に明け暮れて、休みの日も家で練習するか試合を見るかだ。
そんな仁から恋愛話なんて一度も聞いたことがない。
だから、好きな子なんていないと思いたい。
仁はすごく不器用で鈍感だから、きっと私の気持ちなんて気がついていないと思う。

