新学期が始まり、私はまだ、浅野を落とせてないし、何も進展がない。


みんな、まだ、夏休み感覚が抜けていない、そんな時。


「あのっ、秋先輩知りませんか?」


可愛い声がして見てみると

ふわふわのロングの髪、ぱっちり二重の綺麗な目、つやつやの唇…


とにかく、めっちゃ可愛い子がいた。


「浅野?どうして?呼んでこようか。」


「はいっ。おねがいしますっ」


なんで、普通に呼ばないんだろう。わたし達はたまたま自販機から帰ってきたとこだった。


ドア付近で話してる子達に呼んでもらえばよかったのに。


「あーさの。めっちゃ可愛い子が呼んでる」

「あんたもやるねぇ。」

「はあ?だれだし、あぁ。アイツか。」


可愛い子ちゃんを見ると浅野はめんどくさそうに頭をかいてその子の元へ行った。


ふーん。律儀に断るんだ。
あんなに可愛い子なら付き合えばいいのに。


なんて思ってた私は、このあと
そんな風に思ったことを後悔するんだ。