次の日の朝。
「え?なんであんたがいんの?!」
始めに見た顔は、私の幼なじみだった。
中学以来、ずっと会ってなかったのに。
「いやぁ、何て言うかその....」
気まずそうにしている幼なじみの言葉を遮ったのは父さんだった。
「実は引っ越すまでの間、基(はじめ)君を家におくことになった。」
......ハイ?
まてまて。
あたしは今、幸せの絶頂にいるはずだ。
なのに、なんでこの虫けらみたいなやつと家を共有しないといけないんだ?
「おかしくない?
昨日の今日だよ?わかってんの?」
つい、口調がキツくなる。
「まあまあ!そんな怖い顔しないでさ、楽しくやろうぜ!」

