教室を出た後、あたしらは屋上へ上がった。 屋上へ上がる途中、ずっと杏里が愚痴を言ってた。 もちろん、クソ真面目の。 ガチャ 屋上のドアを開けて、あたしらはベンチに座った。 仁香は……寝転んでたけど。 「ふぅー。息苦しさから解放されたねっ!」 仁香がニコニコしながら言った。 「そうだね。あんだけ言っちゃったし。 それに周りの視線が……」 うわやばっ。 これから他の子と話せなくなったらどうしよう……… 「え、でも女の子はみんな、きゃーきゃーいってたよ?」 「え、なんで?」