「ただいま。」 「お邪魔します。」 瑠衣はあたしの父さんを見てすぐに挨拶しに行った。 手には鳩のマークのお菓子が…… あれ?手土産、持ってたっけ? 「ふぅん。 里原 瑠衣君、ね。 君のことはよく知っているよ。 ま、千鶴は忘れてたみたいだがな。」 「え?」 忘れてた?あたしが? ってか何を? 「瑠衣君、一回だけ会ったことがあるんだ。」 「ごめんな。言ってなくて。」 え、えぇえ?!