ギャル系女子が今日、黒髪おさげでやってきました。



「ただいま。」


「お邪魔します。」


瑠衣はあたしの父さんを見てすぐに挨拶しに行った。


手には鳩のマークのお菓子が……


あれ?手土産、持ってたっけ?



「ふぅん。 里原 瑠衣君、ね。
君のことはよく知っているよ。
ま、千鶴は忘れてたみたいだがな。」


「え?」


忘れてた?あたしが?


ってか何を?



「瑠衣君、一回だけ会ったことがあるんだ。」



「ごめんな。言ってなくて。」



え、えぇえ?!