「……あんまりだっつーの……」 あたしはその場にグシャリと倒れこんだ。 「千鶴ちゃん……わ、私の……せい、だよね………」 仁香…… 「違う。仕方ないんだよ。 でも……同じ人を好きになるのって、こんなに辛いんだ………」 うわ、涙が……… 「ごめんねっ……!」 仁香が謝りながら、あたしを抱きしめてきた。 「謝んないで。仁香はなんにも悪くないんだから……」 そう、三角関係はいつも決まってどっちかが辛い思いしなきゃいけないんだから。