夕飯を食べ終えて、お風呂に入って、
あたしの部屋に入った。
「で、話したいこととは?」
あたしはベッドに寝っ転がりながら、仁香に聞いた。
ちなみに仁香は、抱き枕を抱いている。
「あのね、雅也君のことは、後でいいんだけど………里原君のこと。」
「あー…」
マジか。
嫌なのがきたわ。
「あのね……前に杏里から聞いたんだけどね。 杏里、里原君のこと、ずっと前から好きだったみたいなの。」
「ふーん。」
え、それがなんなの?
「杏里、本当は千鶴ちゃんのこと、妬んでるって言ってた。」
「………なんで?」
「委員も同じだし、それに………」
「それに?」
「里原君、いっつも千鶴ちゃんのこと見てるから。」
「え………」
そんなの、知らない。

