「あんたの名前、教えてよ。」
それを聞いた時、呆れたような、ちょっとびっくりしたような笑みを見せて
「里原 瑠衣だ。」
と応えてくれた。
「あーそうだった!
瑠衣、瑠衣!」
杏里に教えてもらったのに、すぐ忘れちゃったんだよね。
「ありがと。瑠衣。」
瑠衣の顔を見たら、赤くなっていた。
「え、なんで赤くなってんの?」
「そ、それは君が………下の名で呼ぶから……」
え。
なにその反応。
「や、それは、違くてっ。
く、癖でさ!ついつい下の名前で呼んじゃうの。」
わわわっ/////
なにこっちまで赤くなってんのよ!
しっかりしろ!千鶴!

