なーんてね。 杏里がそんなことするわけないし。 「ってか担任もう来てんじゃん。」 「本当だぁ~」 あくびをしながら席に戻る仁香。 なんなんだろうね。 可憐だわぁ...もう女でも恋に落ちそう。 なんてぼけーっと仁香を眺めてたら、 「いてっ」 誰かが後ろからメモ帳を投げてきた。 え、まさかのラブレター? いやいや、そんなわけないでしょ。 大体あたしには瑠衣という自慢の彼氏がいるんだから。 「って何恥ずかしいこと言ってんだよ!」 ダンッ うわぁ.... 勢い余って起立してしまった。