〜アイツの嘘は甘い嘘〜



それに気づいた瞬間、ブワッと体中の体温が上がった気がした。



「なっ…中西!!なに…するの?離して…よ!」


所々弱りながら伝え、抵抗すると、さらに腕の力はギュッとあたしを強く抱きしめる。



「辛いんだろ。なんで強がんだよ。」


ドキンッ


「べっ…つに、強がってなんか…」


そう言うと一瞬、体を離して整った顔であたしの顔を見つめる。

その顔が見たことなくらい優しい表情をしていて。

自分の心臓がどこにあるかわかるくらいにドキドキと動いていた。