〜アイツの嘘は甘い嘘〜


「ふーん、まっいーや」

そんな涼の声が聞こえたと同時にハスキーな女の声が聞こえた。


「ねっみんな!!橋本さん見てない!?借り物の収集かかってるのにまだ来てないの!!」

焦った顔をして言うこの女は多分松田とかいうヤツだ。

ってそれより…どういうことだ?

俺が応援席に帰るときアイツは借り物の収集に行く感じだった。

なのになんで…

すると、涼が俺に耳打ちしてきた。

「そーいえば、橋本さん隣のクラスの本宮とか言うヤツと一緒にいるの見たけど」

「それいつだ?」

「ちょーど、お前がリレー終えて帰ってきた頃」

おいまじかよ。
ちっ…じゃあその女じゃねーか。

ってなんで俺がイラついてるんだ?
橋本のことなんてなんとも思ってないのに…

でも、今はそんなことより橋本を見つけることが優先だ。

「涼、俺ちょっと行ってくる」

涼は俺の言葉の意味が分かったのかニヤリと笑い、

「りょーかい。ちゃんと連れて戻ってこいよ」

「当たり前だろ」

そう言い残し、本宮とか言うヤツに会いに行った。