〜アイツの嘘は甘い嘘〜


あっ、そうだった!!

私は気合いわ入れるためハチマキをきつく結び直す。

「よしっ!じゃ、行ってくるね!!」

応援の言葉をかけてくれる春音やクラスのみんなに手を振りながら招集場所へと急ぐ。

すると前からリレーを終えたばかりの中西と鉢合わせした。


どうしよ…今日1回も話してないから緊張するな…。

ってなんであたし中西なんかに緊張するんだ!?

とりあえず…

「中西!!リレーお疲れ!!1位おめでとー!!」

いきなり声をかけてきたあたしにびっくりしたような顔をしたがすぐに治り

「あぁ、サンキュ。てか、お前次出んの?」

「うん!!借り物競争だからさ!」

「ふーん。また倒れんなよ。お前重いんだから誰も運べねーぞ」

そう言いながら、あたしの頭にポンッと一瞬手を乗せた後応援席の方に戻って行った。

うっ…最後の一言は余計なのよっ!

いちいち、一言多いんだから!!

でも…中西は中西なりにこないだあたしが倒れたことを心配してくれてるのかも知れない…
という考えが頭に浮かんだ。