〜アイツの嘘は甘い嘘〜



「お前ら、うるさい。委員長〜ペアは俺が決めてもいいよな?」


「えっ!…う、うん!いいけど」


委員長が頷くと中西はニヤリと怪しく口角をあげこちらを見た。


ん?!なんで、あたしアイツと目が合ってるんだ!?

いや!!落ち着いてくるみ。

きっと、私じゃない…私じゃ……

「お前もやれよ、橋本」


はあ?!!?!


「ちょっと、待ってよ!私はやらない!」


みんなの注目が集まる中で必死に訴えるが……

「じゃあ、橋本さんと中西くんで決定します」

なんて、委員長は言うし…

「え!?なんで、橋本さんなのー?!抜けがけなんて許さない!!」

「大体、橋本さん陽也くんと接点ないでしょー!!」

「橋本さん、嫌がってるし私がやりたいよー!!」

周りの女の子からグチグチ言われるハメに……。