君の隣で恋をする。




熱いシャワーが冷えた身体を癒し、少し頭の中もすっきりした。

冷静になればなるほど、このおかしな状況。

この先の展開も、もうどうだって良い。


そっとドアを開けると、ドアの下にタオルと着替えが置かれていた。

予想通り、パーカーはわたしに対してあまりにも大きくて、一枚でもワンピースみたいになった。

下なんて履いたら、丈が悲惨なことになりそう。

パーカーだけでも十分長いし、履かなくて良いや。




着替えてから言われた通りに声をかけようとして部屋のドアを開けたら、ソファに座る後ろ姿だけ見えた。



「…………」



こういうとき、何て言えば良いんだろ。

彼女でもないどころか、初対面なわけだし。

変なの。



「あの」

「……………」

「しゃ、シャワー、ありがとうございました」

「……………」



あれ?もしかして、気付いてない?


少し警戒しながら、近寄った。

微かに聞こえる寝息。


…こんな状況で寝る?

知らない女を部屋に入れて、シャワー貸して…

盗まれるとか、逆に殺されるかもとか、何か疑ったり警戒すべきじゃないの?