君の隣で恋をする。




「何かお探し物ですか?」

「あ、えっと…」



まさか店員に声をかけられるとは…

早く違う店に行けばよかった。


見た感じ、若くてチャラそうな…

あー、苦手なタイプかも。



「誰かにプレゼントですか?佐倉さん」

「はい…って、え?何で名前」



何でこの人わたしの名前知ってるの?

初対面だよね…?



「ぷ、やっぱ分からないか~」



いきなり笑い出した店員。

何これ、新種の詐欺?



「あ、待ってよ、佐倉さん。
一応クラスメートだから、俺」

「……………」

「ほんとほんと!
あんまり学校来てないから覚えてないと思うけど、結構席も近いんだよ?」



他の人に興味ないし、これと言って見ないしなぁ…



「あー、やっぱり信じてない。
今日も学校いたのに」

「ごめん」

「ま、別に良いけど。
ただ気になったから声かけてみただけだし」



そう言って、近くにあった服を手に取り畳み直した。

手馴れてる。