君の隣で恋をする。




三田さんに借りたプリントには、親睦を目的とした合宿の詳細が書かれていた。

高校一年生の春が終わる頃。

みんなが楽しく打ち解けられるようにって先生が企画したんだろうな。



「ありがとう、三田さん」



授業中にプリントを見て、必要なところだけメモした。

携帯があれば写真撮ったり、お金もあればコピーとかできるんだろうけど、ちょっと余裕がない。



「佐倉さん、合宿に来てくれますか?」

「うん、卒業したいし。
よろしく、三田さん」

「よ、良かったぁ〜!」



初めて三田さんの笑顔を見た。

純粋に女の子って感じでかわいい。



「わたし、佐倉さんと話してみたかったんです」

「ハルで良いよ。
わたしも伊織って呼んでいい?」

「うん!
よろしくね、ハルちゃん」



それから伊織と少し話した。

伊織も初めは緊張していたみたいだったけど、後半は結構打ち解けた気がする。

伊織は、高校初めての友達になった。